トイレット

トイレットという映画を結構前に見ました。
面白かったので、思ったことを書いておこうかな。


日本人のお母さんが死んでしまったアメリカ人一家のお話。
お母さんが死ぬ間際に呼び寄せたばーちゃんがいる。しかしばーちゃんは英語が全く話せない。
そして父親はいない。


そんな一家の心の交流の話。


自閉症気味の弟。
自分を表現したい妹。
そして、まともに働いている兄。


そんな3人と、Ba-chang.


ちょっとはしょって書いたけど(もう見たのは一週間前…)
「みんな、ほんとうの自分でおやんなさい」というコピーがついていた。


自閉症気味の弟は、お母さんの昔使っていたミシンを見つけ出して、スカートを自分で縫い、はきだす。
妹のほうは、「私はフェイクじゃない」と言い張るようになる。


そして、兄は…Ba-changが血がつながってないんじゃないか、という疑惑に駆られ、
DNAの鑑定をしたら、自分だけが血がつながっていないということが判明してしまう。


そんな3人は、それでも、自分らしく生きることにもがくようなお話。


この兄は、ばーちゃんがトイレから出てくるときにかならず深いため息をつくことに気付いた。
一体なんなんだ、と考えていると、兄の同僚から
「日本のトイレは、便座があったかいんだ。wash and toiletで、ウォシュレットだ。」といわれる。


他方で、この兄はプラモデルが好きだ。
ボーナスで何買おうか悩んでいる。
ばーちゃんのためならトイレを買ってあげたい。
しかしどれも3000ドル。


結局、兄はトイレを買った。
だけれども、ばーちゃんは死んでしまう。


最初に、あんなに不信感を抱いていたばーちゃんに対して、
ばーちゃんは終始無言なのに、なぜかばーちゃんを中心にして家族が動き出す。
そして、最後にばーちゃんが死んでしまうと、みんな泣いている。
みんな、ばーちゃんを中心に、変わっていった。
「本当の自分」は、自分のありたいようにあることであることに気付いた。


そういう映画の作りこみ方が半端なかった。
要所要所に笑いのポイントもあったし、映画という一個の作品として、
手を抜かないで細部まで作りこまれていたのが本当にすごい。


いやほんとはもっと感動したんだけどな…
忙しいってほんとによくない…