俺はまだ本気出してないだけ1-3

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)

俺はまだ本気出してないだけ / 青野 春秋


近所の貸本屋(?)で読んできました。
漫画レンタルってすげーサービスだよな…
ちなみに今4巻まで出ていて、次巻で完結だそうです。
3巻まであったので読んできました。
タイトルの香ばしさにひかれて、立ち読み。


ささっとレビュー。


ものは袋小路物。
脱サラした40歳のおっさんがいきなり漫画を描くストーリー。


このおっさんが周りからバカにされているように書かれている。
始めたバイトも、年下の店長から、馬鹿にされる始末。
誰からも受け入れれらてないけど、ひたすら毎日漫画を描く生活。


拾いたいことをササッと拾うと、
自分の進む道を進む、って苦しいことだな、と思った。
しかも、進みたい道、というのを進むためには、
何かきちんとそのために積み上げたものがないとだめだな、と思った。


正直、何かこの漫画を読んで始終怖かった。
こういう風にはなりたくない、ってなんとなく思ってしまった。


ひたむきな姿勢が何かある。
このおっさん、真に何も考えてないだけじゃないか、というシーンもあるが
周りの人を変えていく。
なんで漫画なのか、というところにも答えは出ていないけれど。
「人生寿命が80年なんて誰が決めた。300年あってもいいだろう」
と言い出した漫画を描いて傑作といわれる。
しかしこの担当者は、この言葉に動かされすぎて編集社をやめてしまう。


こういうのんきなおっさんはいいが、
ひたむきな姿勢じゃ飯は食えない。
真に成果を出すということとは開きがある気がする。



テーマもいろいろぶれる。
結局何か一本、書きたい物が絞れない。
いろいろやって、結局実にならない。
でも、漫画家一本ってところまで絞ったのに、それが実にならない。


絞るのも怖いのに、絞ってブレて実にならないのも怖いですね。
「したいこと」に忠実に生きることも大切だけれど、
だったら、真摯な姿勢になることは、それ以上に重要なことで。
人生何度もないんだし、大きなことを成し遂げたいのなら、
きちんと積み上げた物で勝負しないといけない。


したいこと、しよう、というのは標語的には魅力だが、
したいことを認めてもらえて、さらに自分でまた認められるようになることとは、
かなりの開きがあるように思えた。


そんな思考を誘導したこの漫画。


とりあえず4,5巻が楽しみ。
袋小路物は嫌いじゃありません。
そろそろ、どこかにこういう袋小路が潜んでいそうな気がする。




全く関係ないんだけど、
この漫画の行方に注目しているのは僕だけなのかな。

京大M1物語 1 (ビッグコミックス)

京大M1物語 1 (ビッグコミックス)


京大M1物語


1巻読んでマッドな感じが僕の心をつかんで離さなかったのに、
再開がない。