キッズ・リターン

キッズ・リターン [DVD]

キッズ・リターン [DVD]

キッズ・リターンを観ました。


TSUTAYAでDVDを借りてきたのですが、
旧作2本無料券をもらいました。
試験前なのに…orz


さて、キッズ・リターン北野武の映画。


あらすじとしては、
不良少年マサルとシンジがボクシングに入門する。
シンジは才能を伸ばしていくも、マサルは伸びずにやくざに入道してしまう。
マサルもやくざでずぶずぶ泥沼にはまりながらも出世し、シンジもボクシングで順調に上りつめていく。


しかし、マサルは兄貴分の仕事をとってしまう。
また、シンジも悪い仲間に捕まり、減量しなければならないのに飲みに行ってしまう。


マサルは兄貴にボコされる。シンジも悪い仲間に勧められた下剤でやられフラフラになってしまう。
茶店に現れていた高校生もタクシー事故らせてしまう。
出てきた漫才師は漫才を一通りは成功させる…


漫才師が成功しているのはともかく、(北野武が芸人というところにポジションを感じているのがなんとなくわかる)
出てくる人たちがぐるぐるまわってどこにも行けない様を描いている。


若いってどういうことだろう、って考える。
何物でもないのに、体力だけある。
何も見定まらずにフラフラしてしまう。


というか、じゃあ
"目指すべきところ"ってどこなん?とか
"成功"ってなんなん?
という話になってしまう。


でも、最後にこんなシーンがある。


マサル「俺らみたいな馬鹿、まだいるかな」
シンジ「いやいないっすよ。おーい馬鹿ども、勉強してるかー?」


シンジ「マーちゃん、俺ら、もう終わっちゃんたんですかね」
マサル「ばーか、まだはじまってねえよ」


このシーンから思ったこと。


若いうちは、始めるための基礎体力づくり。
何をするかだなんてわかんねーよな。
何にも変わってないけど、ぐるぐるしながら、何かをはじめる。
よくわかんねーし、世の中理不尽だし、一秒先にしたいようになんかできない。
それでも動けてしまう。
もうしらね。でも、まだはじまってねーんだよ。


シンジは、ボクシングを始めてから、実は無口キャラから自分でしゃべるようになった。
それがおーい馬鹿どもーのくだり。
そんな小さな変化を、ただ単にぐるぐるしながら、次何するかを考えるだけ。
若いうちなんてそんなもん。


そんなメッセージを感じましたとさ。


こういう映画見て思うのは、
自分が大学生だからなのか、
こういう若いうちにふらふらする人生を想像しないなーってこと。
卒業したら、履歴書には空白もなく、社会に出るんだろうな。
んで会社で働くのか何するのかは知らないが、
まぁそんなことをする。


映画に出てきた先輩ボクサーがジムを辞めるとき
「ボクシングできたんだからなんでもできるよ」
って話をしていた。
これもいわゆる"キャリアデザイン"なのだ。
なかなか想像つかない。
けれど、たぶんいろんな若いってこういうことと位相同型だと思う。


とりあえず、明日を楽しく生きようぜ。
わかんねーんだからさ。
なんもしらねーよ。


とりあえず、自分の話をしてしまうと、
僕は「数学」と「読書・映画」と「自転車」を
3軸において生活していけたらな、と考えています。