備忘録

一人の時間の値段の話

自分が多大なコストだと勝手に信じているものを払って手に入れたと思われるものが暴落したという愚痴です。 今は無職をしている。僕はこの事実自体にとても満足している。うだつの上がらない会社員をしていたが、そのうちうだつがあがらないどころか全く先行…

死の淵より

Sorry to be so dramaticとはタイトルのことなのだけど、二日続けて胃痙攣というものになった。もう立てないくらいに痛くなった。1日目はおさまったのでそのまま放置してたんだけど、2日目なったときは連続でなるのはやばげでは、と思って緊急外来にいった。…

1月: 日本の修士とスイスの修士の話

よく聞かれるのが,「日本の修士とスイスの修士どっちのほうがいい?」という質問だ.この質問は簡単に聞かれるけど,答えるほうは一筋縄ではいかない,と話していて思う.話していて,特にヨーロッパの学生に聞かれるとずいぶんキャリア観に対する差が出る…

12月:言葉と間借りの話 居候の言葉としての英語

スイスは国の中で4カ国語話されており…という教科書的な説明はさておいて,こと僕の住んでいるチューリッヒでは,母語であるドイツ語に加えて,フランス語イタリア語が通じるかは試したことないが広く英語が通じる.大学教授はもちろんのこと,スーパーのお…

進学振分けの理論上の最低点

後輩たちが進学振分けについて話していて懐かしいなぁと思うと同時に, 昔,進学振分けに進む理論上の最低点を調べてmixiの日記に書いていたことを思い出したので, 転載しようと思いました.なお,mixiと言ってることからわかるように, 結構前の話で,この…

日本のIT企業のアカデミアにおける存在感の話

Why a deep-learning genius left Google & joined Chinese tech shop Baiduという記事を見て思ったこと. Andrew Ngという,ディープラーニングというビッグデータ解析の注目されている手法でトップを走っていたような人が,GoogleからBaidu(百度)という…

11月:世界の田舎の日本の話

日本は世界の田舎だなぁと思った話.日本以外の国で世界地図を見ると,日本は必ず右端にある. そりゃそうで,ヨーロッパを真ん中にした方が,真ん中に多くの情報がくる. こと日本の存在感が特別ではない国において,日本はただの端っこの国である,と感じ…

10月:Suffering is optional, pain is inevitable.

僕の実感から言って,留学という物に憧れの響き,あるいは実感を伴わない遠い思いを持つ人は少なくないと思う. いろんな目が向けられる. 行く前に一通り「あーうらやましい」「俺には無理だわ頑張ってね」と一通り言われる. 行ったら行ったで,行った本人…

外国見聞録と視点の話

スイスに住み始めてから,一貫して真面目にしているほぼ唯一の事と言えば「滞在記」的なことをまとめることである.スイスに暮らすという事を通じて,自分の目の前に起こった事だったり,ニュースであったりなど,物事をきちんと考えてまとめることを月一,…

なんで留学するんですか?

私事ですが,1年ほど,チューリッヒに出ることになりました. 俗に言う「留学」です. 所属する研究科の制度でちょろっと向こうの大学院に行くことになりました. で,このごろ「なんで行くんですか?」「何しに行くんですか?」と聞かれる機会が多い. だい…

Zur elektrodynamik bewegter Körper

相対性理論 (岩波文庫)作者: A.アインシュタイン,内山龍雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1988/11/16メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 79回この商品を含むブログ (60件) を見るこの元論文を原文で読むゼミが終わりました。 昔ドイツに研修に行った時の…

留学をめぐる議論

教養のときに所属してたゼミのOBOGの集まり(継続的に活動してます、というか今でも所属感にあふれる)で、 ゼミの講師を招いて、ある一個のテーマのもとで議論をする、という活動をしている。 この間のテーマが「英語・留学」で、なかなか面白い議論だ…